4年生は総合的な学習の時間に「福祉について考えよう!」をテーマに学習を進めています。1学期には、障がいのある方の暮らしやユニバーサルデザインなどについて学び、一人一人が安心して暮らせる社会について考えてきました。
学習を進める中で、子供たちはこれまでの車いす利用者との交流を振り返りました。すると、学校の中にも車いすの方が利用しにくい場所があることに気付きました。玄関にはスロープがありますが、校舎内には段差があり、移動が難しい場所もあります。そこで、「自分たちにできることをしたい」「みんなが利用しやすい学校にしたい」という思いから、スロープづくりを計画しました。
どこにスロープを設置するのがよいのか、子供たちは学校内を調べながら話し合いを重ねました。当初は児童玄関への設置も考えましたが、段差が高いためスロープが長く大きなものになってしまいます。そこで、体育館玄関であれば段差が低く、より安全で利用しやすいスロープが作れるのではないかと考えました。そして、地元の(株)井波木材さんに相談したところ、快く協力を引き受けてくださいました。設計や材料についてさまざまな助言をいただきながら、スロープづくりを進めてきました。
そして今日、いよいよスロープづくりの日を迎えました。はじめに、(株)井波木材の井波さんからお話を聞きました。「バリアとは障害のことです。バリアを取り除くことをバリアフリーといいます。また、スロープはみんなが暮らしやすくなるためにつくるものです」と教えていただきました。子供たちは真剣な表情で耳を傾け、自分たちの活動の意味を改めて考えることができました。

制作では、(株)井波木材さんにあらかじめ木材の加工や準備をしていただいていたため、子供たちはビス打ち作業に挑戦しました。インパクトドライバーを使うことに緊張しながらも、説明をよく聞き、友達と協力しながら一本一本丁寧にビスを打ち込みました。作業が進むにつれてスロープの形が見え始め、子供たちの表情にも達成感が広がっていきました。
完成したスロープは、さっそく体育館玄関に設置しました。実際に車いすで移動を試してみると、スムーズに段差を越えることができました。自分たちの手で作ったものが誰かの役に立つことを実感し、子供たちは大きな喜びを感じていました。

今回の活動を通して、子供たちは福祉について学ぶだけでなく、「みんなのために行動すること」の大切さを体験することができました。「自分たちにもできることがある」「相手の立場になって考えることが大切だ」という学びを得ることができました。これからも必要な場面でこのスロープを積極的に活用し、誰もが安心して過ごせる学校づくりにつなげていきたいと思います。今回の貴重な経験を、今後の生活や学びに生かしていってほしいです。