おいしそうなカレーです。

実は、市の防災教育の一環として行われた防災食のカレーです。非常災害時、通常の給食が実施できない場合や、すぐには保護者の方への引き渡しができず学校に生徒の皆さんを留め置く場合が考えられます。万一に備えて学校に配備されている保存食を食べてみるという体験活動でした。冷たいまま食べることができるので、災害時を想定して実際に袋からそのままお椀に移して冷たいまま食べてもらいました。

(株)すみよし様にご協力いただき、ハンバーグや野菜、みかんなどの副食も補っていただきました。

長期保存が効く食事というと、古いイメージではあまり味気ないものを想像してしまいます。しかし、落ち込みがちな災害時に、せめて食事で前向きな気持ちをもってもらいたい、と開発されてきたこのカレーはとてもおいしく感じられました。食後の生徒の振り返りには、「おもってたより全然美味しかった」「思っていたよりもちゃんとカレーみたいな辛さとか味があって美味しかったです。あと、栄養も見てたけどちゃんと取れるものが入っていて安心しました。」「今日は防災食を食べました。少し冷たかったけど味は普通のカレーと変わらなかった。とても美味しかったです。いざという時に備えてこうした非常食を試しておくことは安心につながると感じました。これからも非常食の味や保存方法を知って防災への意識を高めたいです。」などの感想が多く見られました。
もちろん、あまりおいしくないと感想を書いた生徒もいました。しかし、災害時の事を考えて建設的に考えを述べている生徒が多くいました。「実際食べてみて美味しいか美味しくないかと言われたら美味しくなかったけれど、もし地震等の災害が起きたときには生きるために必要な食料だからこそ味よりも保存に特化しているのかなと思いました。」「いつもはあったかい給食が出ていたから、防災食は冷たくて美味しくないと思った。でも災害のときには普段のようにあったかいものが食べれるわけじゃないので、体験ができてよかった。」災害について、真剣に向かい合って考えられたことは、とても有意義であったと思いました。災害への備えについて、ぜひご家族でも話し合ってみてください。